医療保険とは？

医療保険とは､疾病によって医療費が必要となった場合に､生命保険会社によってその一部あるいは全額が支給される保険のことです｡ただし､医療保険という呼び名は､一般には､生命保険の医療特約とは別個に､医療費支給だけを目的とした単体の保険のことを指して用いられます｡また､公的医療保険である国民健康保険や組合健康保険などはここでは除外し､特定の疾病や目的のためのがん保険･介護保険や損害保険の一種である傷害保険なども含まないものとします｡

公的医療保険制度が完備している日本では､生命保険会社の医療保険の役割は､公的医療保険（健康保険）の補助的なものと言えます｡しかし､手術･入院などで費用が高額になった場合の自己負担分や､差額ﾍﾞｯﾄﾞ代･交通費なども補うことができ､医療費で家計が圧迫されることを避けるのに役立つとともに､生活費を補うこともできます｡また､先進医療で健康保険の適用外となる治療を受けた場合､その治療費は全額自己負担となり､健康保険法で認められた高額療養費支給（同一の疾病で一ヶ月約8万円を超える医療費はその超過分が直ちに返還される制度）の対象ともなりません｡そのような高額の医療費負担に対する備えとしても有効です｡

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