医療保険は必要なのか?

医療保険の必要性は、元気で働ける間はほとんど感じることがないかもしれません。実際、20歳代から50歳代までのいわゆる現役世代の場合、たとえ大病をして入院したとしても、入院日数が1ヶ月を超える例は多くありません。政府方針としても、病院の経営方針としても、長期入院させない治療が主流となっています。入院療養の期間を短くし、療養が必要な患者もできる限り早く在宅療養に切り替えるという方針です。したがって、医療保険に加入する場合にも、1回の入院で給付金が支払われる最大日数(1入院限度日数)を、従来の平均的な60日や120日ではなく、最短の30日で十分とする考えもあります。日常的には公的医療保険である健康保険で対応でき、重篤な疾病で治療費・入院費がかさんだ場合には高額療養費支給を受けることができるため、若いうちほど、家族の生活保障のための生命保険には関心があっても、医療保険は軽視する傾向があるようです。


しかしながら、たとえ若年層であっても、先進医療を受けなければならない疾病を患った場合は、先進医療の肝心な治療部分(高額な特別料金部分)の医療費は、健康保険や高額療養費支給の対象とはならないため、全額を自己負担しなければなりません。また、年金生活者の場合も、少子高齢化が進んで社会保障がますます縮小しかねない近い将来にあっては、比較的に少ない医療費さえも大きな家計の負担となるでしょう。生活水準をできる限り落とさずに老後の生活を送るため、医療費負担のリスクを少なくする対策として医療保険は必要なものと思われます。なお、高齢者の場合、一般に70歳以上で定期医療保険の加入ができなくなるため、終身医療保険にあらかじめ加入しておくと安心です。

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